hanaブログ

個人的な備忘的なブログです。

復職1年目の雑感

まもなく息子が保育園に通うようになって丸1年が経つ。

生後8カ月で保育園に入園したので、いつの間にか毎日一緒だった育休期間より、保育園児として過ごしている期間の方が長くなっていた。またこの1年は、私にとってはワーママとして過ごした試行錯誤の1年でもあった。
今から思えば、頑張らなくて良かったことが多々ある。何かと言えば頑張ってきた、肩に力の入りまくった要領の悪い新米ワーママであった。
 

沼① 保活

居住市がよくある保活激戦区の1つで、しかも息子は早生まれだったため、保育園落選での強制退職を回避するべくそれなりに保活を頑張った。見学した保育園は20箇所弱。年度途中の2020年10月から認可外の空きが見つかり、生後8カ月で入園した。
これが1つ目の「頑張らなくても良かった」ポイント。元々転職するつもりだったのだから、入園できなければ退職して、幼稚園に通うくらいからちょっとずつ働けばよい。再就職が難しかろうと待遇が悪かろうと、そうなったらなったでそれから考えればよい。人生は続く。自分に能力がないとか、復帰できないと待ってくれていた職場に迷惑がかかるとか、今後産育休を取得しようとする社員の肩身が狭くなるとか、理由はどれもそれなりに事実なのだが、私の場合はあまりにも自分にプレッシャーをかけすぎていた。
 

沼② 入園準備

とはいえ頑張った結果めでたく空き枠が見つかり、入園前にはそれまで完母(完全母乳、ミルクは与えず母乳のみで育てる方法)だったが粉ミルクに慣れさせ、母乳の分泌量を抑えるべく張りと痛みに耐え、離乳食も保育園の時間帯に合わせて調整した。
入園準備も「頑張らなくても良かった」ことの2つ目。慣らし保育に4週間あったため、4週間分の成長でおそらくは何もしなくても良い具合に保育園とマッチしていった。食事や睡眠のリズム、活動内容などなどが、7カ月児では努力しないと合わないが、9カ月児では努力しないでも合ってくる面がある。何なら1歳を過ぎたくらいから「これなら保育園に通うのもアリだよね~」と感じることが増えた。のんびり待っていれば解決する問題に、わざわざ突っ込んでいったような節がある。
 

沼③ 搾乳

それともう一つ、哺乳瓶は使えて欲しかったため、新生児期から頑張って毎日搾乳していた。ジャブジャブ出る体質だったため乳量のコントロールもあり、粉ミルクではなく搾乳。電動搾乳機はもったいないと思って買わずに手絞りである。夫に授乳してもらうことができたのは結果としてかけがえのない経験の共有となったため、割と満足しているが、振り返れば日々の手絞りは結構大変だった。
どのみち1歳になれば栄養面では乳は不要になるのだから、適当に出るものだけ出して、出し切れなかったら乳腺炎で寝込んで息子は夫に任せたって良かったように思う。子どもを育てるためにと自己管理にもストイックになってしまった。
 

沼の先の沼?

さまざまな頑張りを経て、無事職場復帰したわけだが、仕事内容は産前と変わらずフツウである。一方でひとたび息子が発熱すれば、看病のための欠勤のカバーをしてもらう、夫に看護休暇交代を打診し交渉するなど、フツウに働くためにはフツウじゃない頑張りが必要である。ちなみに熱は約半年にわたり月2回以上のペースで出していた。お世話になっている方々には感謝してもしきれないが、仕事自体に特別なやりがいや喜びがあるわけでもなく、フツウに時短勤務でフツウに残業代がなくなり尋常じゃなく手取りが減る。怒りや悲しみが沸き起こるでもなく、ただ淡々と事実として、額面が以前の手取りにも届かない。
 

振り返り

頑張りに頑張りを重ね、頑張りを上塗りするような1年間だった。
実感として日々の生活は復職直後より格段に楽になり、それは頑張り(私自身だけでなく、息子や夫のそれも)によって築いた部分もあるが、一方で息子の発育やコロナで在宅勤務になったことなども大きな要因である。
くどいけれど、今から思えば頑張らなくても良かった。
その時その時、先が分からなくて、自分なりに息子をはじめ大切な人を大切にしたくて、でも能力も知識もないので、不必要な頑張りをしてから回ることしかできなかったのだ。
 
必要でない頑張りを重ねたことを、とくに後悔しているわけでもないが、1年前のとにかく全てが未知で不安だった自分にもし会えるなら、お疲れ様のコーヒー1杯かレモンサワー1杯を渡したい。1年前の私はおそらく「帰宅したら授乳するので」と断るだろうけれど。
 
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1年前自分には会えないが、1年前の自分と同じような状況にいたり、全然違う状況でも困難におかれている人に、一杯のコーヒーのようなものを渡したくなり、とうとうNPOでのプロボノを始めた。
まだ試用期間に当たる身分で、ついていくのにやっとという状況だが、新しい刺激をもらってとてもワクワクしている。いずれ何かの誰かの役に立てますように。