hanaブログ

個人的な備忘的なブログです。

森会長 女性蔑視発言に関して

「沈黙は賛同」という指摘に耳が痛い。

当方28歳女性、完全なレイシズムの被害者だと主張できる若者世代からは外れているが、声を上げられるほど強くもない。

 

森会長の「女性がいる理事会は時間がかかる」という発言の初報にも、いまの日本社会の現実が露呈したなと感じただけで、怒れなかった。

(女性は~~という女性蔑視と、時間のかかる会議は悪で話し合いの場とは形式を整えるのみ、という会議観の2つが、残念ながら日々直面している現実である)

 

それよりもミャンマーの軍事クーデターのほうが個人的には実存にかかわる大きな問題であるし、生活の面で夫が風邪症状のためPCR検査を受検、息子も保育園に登園できなくなったため、病人と2歳児と一つ屋根の下で在宅勤務という手一杯な状況だった。さらにプロボノで参加しているNPOでの活動もちょうど繁忙でやりとりが多く、キャッチアップで手一杯だった。

 

もっと怒って声を上げなければ、という意識はあるものの、圧倒的にキャパシティが足りない。

授乳やミルク回りでもそうだった。当事者でいる間はあまりに忙しくて社会で声を上げる余裕がなく、しかも余裕ができるころには当事者でなくなっているので、液体ミルクへの的外れな反対論や授乳室整備の遅れがいつまでもなくならない。

 

沈黙は賛同だ。それは事実。

声を上げる余裕すらないのも、また別の事実である。

多様な意見を吸い上げる仕組みが必要なのだろうけれど、その仕組みづくりをするにも、やっぱり余裕がなくても声を上げなければいけない。

微妙に重なり合ったプレッシャーが重くて、非常に苦しい。